2010年1月には海上の軍事境界線であるNLL(北方限界線)側に向けて400発の海岸砲や自走砲などを発射した。同年3月26日には韓国哨戒艦「天安」撃沈事件を引き起こし、11月には延坪島を無差別に砲撃した。
11月13日付の朝鮮中央通信によると、金正恩氏は南北軍事境界線に近接するカルリ島と長在島(チャンジェド)の防御隊を視察し、わざわざゴムボートに乗る姿を公開した。この視察では「延坪島火力打撃計画戦闘文書」を承認している。この文書が具体的にどのような内容なのかは不明だが、誰が聞いても6年前の延坪島砲撃事件の悪夢を思い起こすだろう。
(参考記事:金正恩氏はなぜ「ゴムボート写真」を偽造したのか)「高射銃」で人体が跡形もなく
そして、11月最後の現地指導は、軍関連ではなく金正恩氏が大粛清を決意した場所だった。