今から3年前の2013年11月、金正恩氏は三池淵革命戦跡地を訪れ、白頭山を眺めながら重大な決意をしたとされている。その重大な決意が明らかになるのは12月に入ってからだ。同月8日に開かれた朝鮮労働党政治局拡大会議で、当時ナンバー2として権勢を振るっていた張成沢氏が全ての役職から解任され党から除名される。
さらに12日に開かれた国家安全保衛部特別軍事裁判で死刑判決が下され、張氏は無慈悲に即時処刑された。金正恩氏は、北朝鮮史上に残る粛清劇を三池淵郡の訪問で決意し、この時から彼の恐怖政治が本格化したと筆者は見ている。
実は、この粛清劇の前の2013年8月あたりから、もともと太目だった正恩氏の体型は急激に変化していた。