ずかずかと家を訪ねてきては「儲けているのは知ってるぞ」とおどし、200元(約3000円)、500元(約7500円)とカネをせびる。保衛部は政治犯収容所の運営や公開処刑を担当し、拷問においても、顔面を串刺しにするなど手段を選ばない。逆らえる人間がいるはずもないのだ。「1年以上前にワイロで解決した記録までも持ち出してせびってくる」(パク氏)というから、たまったものではない。
(参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」)パク氏はさらに「恵山市の反探課長までもが、わざわざカネをせびりにやって来る」と明かす。保衛部総出で、金のある所からむしり尽くそうとする姿勢がかいま見える。
