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「北朝鮮よりずっと豊かな中国や他の先進国でも、障碍者や、物乞いをする人は当たり前のようにいるのに、羅先ではただの1人も見かけない。極めて不自然だ」(中国人ビジネスマン)

当局は、外国人が多く訪れる羅先に障碍者やコチェビがウロウロしていると「国の威信に関わる」という身勝手な発想に基づき、町の外に追放しているのではないか――RFAは、このような疑念を表している。

RFAだけでなく、北朝鮮国内から伝わる様々な証言によれば、北朝鮮当局は、首都・平壌から障碍者やコチェビを排除し、山奥に追放するなど、優生思想に基づく障碍者への差別的政策をいまだに続けている可能性が高い。

そのような政策の背景には、故金日成主席がかつて下したとされる「(障碍者を指して)あのような種が広がるのは良くない。1カ所に集めろ」との指示や、金正日氏による「障碍者が革命の首都平壌にいると、外国人に不快な印象を与えるから、追放せよ」との指示がある。