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当局が民間薬局を認めた背景には、市場の利権を国の手に取り戻そうとする意図があるようだ。市場の商人がいくら儲かっても、そこから得られる収入には限界がある。しかし、当局とトンジュが協業する形にすると、上納金という形の「税収」が得られるメリットがあるのだ。

ただし、こうした薬局は数少ない。ほとんどの庶民たちは従来通り、市場で医薬品を入手する。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、薬剤師が薬局を開業するケースがあるにはあるが、今も市場や個人宅で薬品を購入するのが一般的だという。そして、一応は存在する国営薬局は、非常に不人気だという。

いずれにせよ、北朝鮮が誇る無償医療制度は既に崩壊している。