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北朝鮮で急速に発展する市場経済は、庶民がゼロからつくりはじめたことから「草の根資本主義」とも呼ばれる。市場では、日用品から建材、機械部品までありとあらゆるものが販売される。

国家が運営する市場や百貨店はディスプレイこそ立派だが、値段も高く品揃えもよくないため、庶民たちは見向きもしない。この市場化の波は医療分野にも及び、金正恩氏が意気込みを見せる医療政策さえ飲み込もうとしている。

麻酔なしで手術

北朝鮮の医療環境は劣悪だ。当局が運営する病院は一応は診療はするものの、薬品など具体的な治療に関しては自己負担になる。