北の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に関連する情報を得るのに実質的に役立つと期待される」として、GSOMIA締結の必要性を強調してきた。
もっとも、2012年6月に締結寸前まで行きながら、署名式の1時間前にひっくり返したのも韓国だった。安倍政権の歴史認識に反発する国民感情を意識し、当時の李明博政権が非公開で閣議決定したことが、むしろ「拙速な密室政治」との強力な批判を読んでしまったためだ。
もっとも、適切な情報共有を妨げるのは歴史認識や国民感情だけではない。より強く作用するのは、自国の国益を最優先するエゴだろう。