彼女らが自分が受けた被害が人権侵害だと気づいたのは脱北して韓国に来てからだった。北朝鮮の女性たちは、そもそも「人権とは何か?」という概念すら知らないことから、何をされても「人権侵害」だとは気づかない厳しい現実があるのだ。
では、北朝鮮の国家が、そのような現状を改善するための取り組みを行っているのかと言えば、そのようなものは何もない。むしろ、権力者のやりたい放題がひどくなり、貧富の格差が広がる中で、貧しい人々、中でも女性たちの転落が止まらなくなっている。 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)正恩氏は、そのような現状を知っていて放置、あるいは助長しているのではないか。今回のような論評がいずれ、自分たちが犯した「罪」の証拠になり得ることを、正恩氏は知っておくべきだ。
