そして、食卓の裏に盗聴器を設置する。また、移動しながら韓国との国際通話を摘発するためか、自転車にも盗聴器を設置するという。
もちろん、こんなアナログな方法では盗聴器を仕掛けられた家族も気づく。そして「なんでこんなものを設置するんだ」と保衛員を責め立てるが、本人は知らぬ存ぜぬの一点張り。脱北者がいる家族は「家に客が来た後は、家中を点検しなければならない」「イチャモンをつけられるような行動、言動に気をつけろ」などと神経を尖らせている。
わざわざバレる可能性があるにもかかわらず盗聴器を仕掛ける真の狙いは、家族間の猜疑心を生み出し脱北などを選択しないよう圧力をかけることかもしれない。