北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、韓国国内が「崔順実ゲート」で混乱しているにもかかわらず、米国は最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の早期配置を強行しようとしていると非難する論評を配信した。

同通信は、米軍司令官がソウルで開かれた講演でTHAAD配置をめぐり「当初計画した来年末より早めた早期配置の可能性を再確認し、南朝鮮に展開する『THAAD』の規模がグアム基地にあるものの規模を凌ぐと公開的にけん伝した」と指摘。

米国の姿勢に対して「自分らの戦略的利益だけを執ように追求するヤンキー『紳士』の貪欲的本性の発露である」と非難した。

一方、朴槿恵(パク・クネ)大統領に対しても「朴槿恵逆徒は、汚らわしい命脈を維持しようと上司にへつらい、むく犬のように尾を振る単なる植民地奴僕にすぎない」と非難の矛先を向けた。

また、THAAD配置の狙いが「中国とロシアを軍事的に制圧するためのものとして、アジア太平洋地域に新たな冷戦を呼びつける危険極まりない軍事的動きである」と主張した。

そのうえで、「中国とロシアは、『THAAD』が地域の戦略的バランスと自国の戦略的安全利益を深刻にき損すると見なして、それを中断させるための全方位的な攻勢に出ている」と述べた。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

きりのないヤンキー「紳士」の貪欲 朝鮮中央通信社論評

【平壌11月11日発朝鮮中央通信】米国が、南朝鮮の現政治危機の中でも「THAAD」配備に拍車をかけている。

「崔順実事件」で朴槿恵が辞任危機に瀕するなど事態が収拾できずに大きくなっている中、米国務省と国防総省の高官が出て南朝鮮への「THAAD」配備計画を次々と列挙している。

米国務省の東アジア太平洋担当次官補は去る3日、ワシントンで開かれた記者会見で「ソウルでいかなる政治的状況がつくられるとしても米国・南朝鮮同盟は過去の60余年と同様、堅固」であり、「『THAAD』配置をはじめとする同盟の重要優先順位でいかなる変化もない」と力説した。

4日、南朝鮮駐屯米軍司令官もソウルでの講演で「『THAAD』の南朝鮮展開を強い意志を持って推し進め」「8~10カ月内に『THAAD』の南朝鮮展開が実現されると思う」として、当初計画した来年末より早めた早期配置の可能性を再確認し、南朝鮮に展開する「THAAD」の規模がグアム基地にあるものの規模を凌ぐと公開的にけん伝した。

これは、今まで手間を掛けて育て、利用してきた朴槿恵が棺の中に入る日までさんざん利用して、ただ、自分らの戦略的利益だけを執ように追求するヤンキー「紳士」の貪欲的本性の発露である。

米国にとって朴槿恵逆徒は、汚らわしい命脈を維持しようと上司にへつらい、むく犬のように尾を振る単なる植民地奴僕にすぎない。

民心に追われて生ける屍の境遇に瀕した朴槿恵逆徒と南朝鮮社会の混乱などは眼中にもなく、どうしてでもかいらい一味に息を吹きかけて「THAAD」配置を早期強行し、南朝鮮を核戦争の場に作ろうとするのが米国の下心である。

南朝鮮への「THAAD」配備は、主要諸大国に比べた絶対的な軍事的優勢を占めようとする米国の無分別な軍備増強策動の一環である。

米国は、猛スピードで発展している地域諸大国の軍事的攻撃力を無力化させるためのミサイル防衛(MD)システムと武力近代化を実現せずには、地域で政治的・軍事的覇権を握ることができないと打算している。

米国の「THAAD」配置策動は、地域の戦略的バランスを破壊し、直接的には中国とロシアを軍事的に制圧するためのものとして、アジア太平洋地域に新たな冷戦を呼びつける危険極まりない軍事的動きである。

「THAAD」システムの展開を起点に、アジア太平洋地域で軍備競争と新たな冷戦の気流がいっそう本格化している。

朝鮮半島の周辺諸国は「THAAD」の南朝鮮配置に高度の警戒心と強い懸念を表し、それに対応する軍事力の強化に力を入れている。

中国とロシアは、「THAAD」が地域の戦略的バランスと自国の戦略的安全利益を深刻にき損すると見なして、それを中断させるための全方位的な攻勢に出ている。

米国の政治家らが先見の明があるなら、今からでも時代錯誤の世界制覇貪欲を捨てる方が悪くないであろう。

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