北朝鮮がこのような現状を利用し、さらなる核実験、ミサイル実験、サイバーテロなどを行う可能性も提起されている。北朝鮮は各種メディアを総動員して「崔順実ゲート」を大きく報じさせ、朴大統領への露骨な非難を止めずにいるという点で、劣勢に立たされた北朝鮮に逆転の機会を与えた格好になったという自嘲的な反応もある。
デイリーNKは、専門家に現状打開の方策と今後の外交・安保問題の見通しについて聞いた。ほとんどの専門家は、韓国国民の感情が高ぶっている状況で、当分の間は出口が見えないとしつつも、外交・安保分野においては、従来の政策を少しのゆらぎもなく貫徹すべきという点で、意見が一致した。
重要ポストに誰が
◆洪聖基(ホン・ソンギ)氏(亜洲大教授)
北朝鮮の核問題への対応は、今後1〜2年がヤマとなるだろう。この時期に韓国の大統領が一貫した対北朝鮮政策を推進できなければ、非常に不安な状況がもたらされる。このような状況でも北朝鮮問題に関しては、一貫性のある政策を固守しなければならない。
第一には、韓米同盟と米国の核の傘などを総動員した防御を構築、北朝鮮の挑発を抑制することだ。
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