その農場では「2月以降、6月になるまで食べるものが無く、半数以上が1:3の高利貸しを利用して生き延びている」というのだ。
北朝鮮の農村の高利貸しは、日本のように現金を扱うのではなく、「食糧を貸す」という独特のビジネスモデルで商っている。
「1:3」というのは、例えば100キロのトウモロコシを借りた場合、収穫時に300キロ分を返すということである。年間利息200%、ヤミ金も真っ青の超高利である。しかし、農民たちにとっては命綱のような存在で、「高利貸が無ければ飢え死にしてしまう」とA氏は語る。
なぜこのようなことが起きるのだろうか。