北朝鮮向けのプロパガンダ放送を流す対北朝鮮拡声器放送に対して、北側は体制を揺るがしかねない重大な脅威として何度も中止を求めてきた。2004年6月15日、当時の盧武鉉大統領は拡声器を撤去し、放送を完全に中断させた。
しかし、2015年8月4日に軍事境界線で北朝鮮が埋めたとされる木箱地雷が爆発し、韓国人兵士2人が重傷を負う事件が発生。朴槿恵政権は、報復として8月10日午後5時から11年ぶりに拡声器放送を再開し、北朝鮮は「全面戦争も辞さない」(8月21日の外務省声明)などと激しく反発し、南北の緊張が高まった。
(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間)愛人ホストらが指図
事態打開のために開催された8月25日の南北高官会談では、北朝鮮が「遺憾」の意を表明し合意する。