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興南、羅南、船橋の国営製薬工場で製造された覚せい剤は、保衛司令部、護衛司令部、中央党連絡所、人民武力部、人民保安部など国の機関が、海外への密売に力を入れ、外貨稼ぎ競争を繰り広げた。

ところが、思わぬ事態が生じた。労働者が工場から原材料や製品を横流しするのはよくあることだが、覚せい剤も例外ではなかったのだ。

国内に横流しされた覚せい剤で中毒者が続出した。金正日氏は2000年に技術者、科学者、労働者に感謝状を贈った上で、覚せい剤製造を中止し、組織を解散するように命じた。

覚せい剤製造技術を持った人々が、野に放たれたのだ。