「帝国主義の封鎖と国際的圧力、東ヨーロッパ社会主義国の崩壊で支援が途絶えてしまった。資金確保のために麻薬生産を秘密裏に進めよ」
朝鮮人民軍(北朝鮮軍)に、ペクトラジ(白いキキョウ)、つまりケシを栽培する部隊が秘密裏に組織され、咸鏡北道の赴戦、長津、黄海南道の長淵に農場が作られた。
保衛司令部系の貿易会社は、タイから拉致したアヘン製造業者3人の指導のもとに、咸鏡北道の羅先にある羅南製薬工場でアヘンの生産を行うようになった。アヘン栽培は各地で行われるようになったが、米国務省の報告によると、今ではその多くが姿を消したという。
またの名を「氷毒」
やがて金正日氏は、ほかの薬物の製造にも興味をもつようになった。