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炭鉱の幹部が具体的にどれぐらい儲かっているかは定かではない。ちなみに、10月25日の労働新聞は、順川(スンチョン)地区青年炭鉱企業所の2・8直洞青年炭鉱では、9月に3400トンの増産に成功したと報じた。増産分だけで計算しても1人あたり6800ドル(約70万円)が手に入る計算になる。まさに「濡れ手に粟」だ。

楽して大儲けできる炭鉱幹部のポストをめぐり、熾烈な競争が起きていると平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋が伝えている。炭鉱幹部はほぼほとんどが大金持ちで、中には数十万ドルを手にして、トンジュ(金主、新興富裕層)の仲間入りした者もいるという。

この地域には炭鉱のみならず、採掘される石炭を利用した重工業、軽工業が発展しており、北朝鮮の物流の拠点である順川や平城(ピョンソン)も近く、北朝鮮の中でも豊かな地域であると知られている。