最近では、中国浙江省の北朝鮮レストランの支配人と従業員13人が脱北した事件をめぐり、統一戦線部は海外駐在の工作員に「『従業員は脱北ではなく拉致された』と書き込みせよ」との司令を下したという。米国にサーバーを置くあるサイトは、従業員の1人が国家情報院の北朝鮮離脱住民保護センター(旧合同尋問センター)で抗議のハンストを行い死亡したというデマを流した。
このような心理戦は韓国社会に対するものだけではなく、脱北した女性たちに向けたものでもある。北朝鮮が運営するサイトは従業員女性達の写真を公開しながら「脱北ではなく韓国側による拉致」と主張。彼女らの奪還を目指している状況下では、写真公開は「指名手配」も同然の効果を持つからだ。
(参考記事:金正恩氏に「指名手配」された脱北美女たちの運命)金正恩氏暗殺映画
積極的にサイバー戦を繰り広げる金正恩氏だが、地雷を踏むこともある。