しかし、核・ミサイル問題や米韓合同軍事演習などをめぐり、朴大統領やオバマ米大統領に対して痛烈な罵詈雑言を浴びせかけ、連日、自国の主張を展開しているメディア戦略に比べると、なんともセコい。
金正恩氏のメディア戦略は、金日成、正日氏時代ならあり得ないような写真をセレクトするなど、理解不能なことが多いが、そのセコい負け惜しみにもナゾが残る。
(参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか)高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。