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当局が復旧に手間取れば、体制不安につながっていく可能性が高い。実際、被災地ではすでに、庶民が権力に反抗する場面が見られるようになっているとも聞く。

北朝鮮当局はかつて、食糧難に苦しむ中で当局批判の声を上げた労働者たちを、戦車でひき殺したことがある。そのような歴史を知っていながら庶民が声を上げるのだから、鬱積した不満の強さは半端ではなかろう。

(参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」

「思考の自由」を恐怖で…

だからと言って、ここから一気に北朝鮮社会が変革へ向かうとは筆者も考えてはいない。ただ、今回の災害がきっかけになり、何らかの変化が起きる可能性はあると思っている。