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朝鮮半島でよく食べられている松の実。松の一種のチョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)から採れるものだが、中国では漢方薬としてよく使われている。北朝鮮北部の農民にとって、松の実は貴重な現金収入が得られる手段であり、当局にとっては外貨稼ぎの手段となっている。

その北朝鮮産の松の実が、中国で安く買い叩かれているという。その理由を、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

故金日成氏は1967年、「山に松林を作って、松の実で油を作って人民に供給せよ」との教示を出した。それに伴い、当局は大々的な松林造成作業を行った。しかし、他の作物と収穫時期が重なり、値段も安く、油を搾る機械もなかったため、あまり注目されていなかった。