状況が変わったのは90年代後半に入ってからだ。中国で油や漢方薬として松の実の需要が高まった。中国の消費者は「産業が発達していない北朝鮮で採れるものはオーガニック」というイメージを持っていることから、高値で売れてもいいのだが、実際は非常に安く買い叩かれている。

その理由について、北朝鮮貿易に携わる中国商人は次のように語った。

「北朝鮮の松の実加工場の設備があまりよくないようだ。中国に入ってくるものはほとんどが未加工。さらに、熟れる前のものを採っている」

なぜ、熟れる前の実を採るのか。平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は語る。

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