平壌より南の地方では、韓国のテレビを見る人が増えるにつれ、今までテレビアンテナの向きにさほど関心を示していなかった取り締まり要員も、南の方向を向いていないかチェックするようになったという。
匿名の情報通信技術者は「北朝鮮のアナログカラーテレビ方式はPALで、韓国のNTSCとは異なるので、PALに変更した上で軍事境界線のそばで高い出力で送信すると、より多くの北朝鮮の人が韓国のテレビを見られるようになるだろう」と述べた。
一方、北朝鮮で使われているテレビの多くが中国製だが、NTSCにもPALにも対応しているものが多い。また、国産テレビを銘打っていてもブランドをすげ替えただけで実は中国製が多いため、わざわざ方式を変更しなくても韓国のテレビが見られるとの指摘もある。