敏感に反応するようになったきっかけは、地雷事件に端を発した南北対立直後から米韓軍の間で論じられるようになった「斬首作戦」と見られる。
(参考記事:米軍が「金正恩斬首」部隊を韓国に送り込んだ)斬首作戦とは、ひらたくいえば北朝鮮の首脳部、すなわち金正恩氏に対する先制攻撃だ。実質的な核武装国となりつつある北朝鮮と韓国の間で全面戦争が勃発すれば、最終的に米韓連合が勝利するだろう。しかし、緒戦でソウルを「火の海」にされ、経済が甚大なダメージを受けるのは避けられない。それを防ぐために、「北朝鮮が戦争を決断する前に、先制攻撃で制圧してしまおう」という考え方である。