中国当局は、北朝鮮に核兵器やミサイル開発の関連物資を輸出した容疑で摘発された中国の遼寧鴻祥集団と関係のあった北朝鮮系の貿易会社の代表の出国を禁止する措置を取った。
事件を綿密に調査することで、国際社会の「国ぐるみで制裁破りに加担しているのではないか」との疑念を払拭したいとの思惑がありそうだ。
中国のデイリーNK対北朝鮮情報筋によると、出国禁止となったのは遼寧省・丹東のハントン代理会社や瀋陽にある北朝鮮系貿易会社などの代表だ。中朝貿易で儲けていた会社のほとんどが鴻祥集団との関係を持っていたため、各社の代表は当局の取り調べを受けている。
捜査当局は、各社の対北朝鮮貿易には制限を加えていないが、実際にはかなりの影響が出ている。