「食べ物は、砂が混じったトウモロコシの粉に草を混ぜたものがわずかに支給されるのみ。保衛部は、空腹で動けなくても、容赦なく強制労働を科す。もし、働けなければ他の拘禁者に袋だたきにさせる」(B氏)
拷問された女子大生は…
B氏によると、ある女性は、「供述が不十分だ!」という理由で拷問され、歩けなくなった。しかし、治療も受けられず、ほったらかしにされた。こうした事件が起きても、拘禁施設の管理者の責任は問われない。すると、さらに拷問をはじめとする人権侵害に拍車がかかるという悪循環が進んでいる。
今年4月、女子大生が韓流ビデオのファイルを保有していた罪で女子大生が拘束され、実に痛ましい結末を迎えた。理由の1つは、拘禁施設で拷問が常態化していることだった。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)女性虐待収容所の理由
秘密警察は、拷問だけではなく「ある脅し」まで加えているとB氏は語る。