習近平国家主席が、対立関係にある共青団派の李克強首相がかつて党書記を務めた遼寧省に狙いを定め、汚職一掃や対北朝鮮制裁の履行の徹底などを名目に大々的な摘発を行い、李首相の息のかかった人物を一掃しようとしているというのだ。
北朝鮮最大のビジネスパートナーであり、問題が生じると北朝鮮をさらに追い込むことになることを十分に知りながらも摘発に乗り出した中国当局。遼寧鴻祥集団をスケープゴートにして国際社会に、制裁履行のやる気があるところを見せつけようとしているのではとの指摘もある。
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