台風10号(ライオンロック)による水害で甚大な被害を受けた北朝鮮北東部と中国吉林省延辺朝鮮族自治州。そこから流れ出したと思われる大量のガレキやゴミが韓国に漂着し、地元民は頭を抱えている。

韓国メディアによると、今月14日ごろから、韓国東海岸、江原道の高城、束草、江陵などの数十キロに及ぶ海岸線に、400キロ離れた水害の被災地から流れ出したと思われるガレキやゴミが漂着し始め、その量が数百トンに達している。また、海上にも大量に漂っている。

韓国JTBCが撮影した動画には、清津(チョンジン)化粧品工場で製造された「ヘダンファ歯磨き」のパッケージと、平壌市万景台(マンギョンデ)区域にある龍峯里(リョンボンリ)で製造されたいちご牛乳のパッケージが映し出されていることから、北朝鮮から流れ着いたものであることがわかる。

こうしたガレキやゴミが、地域の漁業に甚大な影響を与えている。

漁港の海面にはゴミが漂い、漁に出て網を張っても取れるのはゴミばかりで、網が破れることもある。また、数メートルの大木も漂流しており、漁船との衝突事故が懸念される。

ある漁師は韓国YTNの取材に「漁を始めて30年になるが、こんなに大量の木が流れてきたのは初めてだ」と語った。

江陵から襄陽までの3キロに及ぶ海岸では18日と19日の両日、韓国軍の兵士800人がゴミの回収作業を行った。一般人の手では回収が難しい大きな木などを中心に回収を進めた結果、2日間で大型トラック25台分ものゴミが集まった。

地元では、台風16号(マラカス)による強風で、北朝鮮の領海を漂っているゴミがさらに押し寄せてくるかもしれないと心配する声が上がっている。

韓国の東海岸に流れ着いた北朝鮮のゴミ(画面:韓国JTBCキャプチャー)
韓国の東海岸に流れ着いた北朝鮮のゴミ(画面:韓国JTBCキャプチャー)

    関連記事