北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、米国の「戦力拡大」を非難する論評を配信した。

論評は、「米国の武力増強策動は、地域諸大国を物理的に徹底的に制圧して世界制覇戦略を実現しようとするところにその目的を置いている」と指摘。

さらに、「米国は、核戦略爆撃機と原子力潜水艦、『THAAD』など戦略資産を増強配備することによって同地域でロシアと中国に対する確固たる軍事的優勢を保障する一方、新たな冷戦時代、核軍備競争時代をもたらそうとしている」と強調した。

そのうえで「米国が自分らの武力増強と戦争演習騒動を『平和守護』のためのものだと言い張ることこそ、国際社会に対する欺まんであり、愚弄である」と非難した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

米国の「戦力拡大」は何を狙ったものか 朝鮮中央通信社論評

【平壌9月19日発 朝鮮中央通信】米国のいわゆる「戦力拡大」策動が本格化している。

先日、米海軍は新たに建造したバージニア級攻撃型原子力潜水艦「イリノイ」号をアジア太平洋地域に追加配置すると発表したのに続き、米海兵隊が保有している航空機にレーザー兵器を導入するということを公開した。

米国防総省ミサイル防衛局も、宇宙空間にミサイル探知機を設置し、その開発と実験に4億ドルを割り当てると公言した。

米国の武力増強策動は、地域諸大国を物理的に徹底的に制圧して世界制覇戦略を実現しようとするところにその目的を置いている。

現時期、米国はアジア太平洋地域を覇権戦略実現の基本戦線にしている。
潜在的ライバルである諸大国が集中しており、人口と経済力において世界的に指折りの同地域に対する統制権確保がすぐ世界の戦略実現へとつながるというのが米国の打算である。

米国は、核戦略爆撃機と原子力潜水艦、「THAAD」など戦略資産を増強配備することによって同地域でロシアと中国に対する確固たる軍事的優勢を保障する一方、新たな冷戦時代、核軍備競争時代をもたらそうとしている。

今回の「戦力拡大」策動に関連して、米行政府と軍部から響き出た言葉がそれを立証している。

米国防総省ミサイル防衛局長は、極超音速ミサイル開発のための地域諸大国の努力が積極化しているとし、宇宙軌道にミサイル探知機を配備するのが必要だとけん伝した。

米海軍の水中作戦局長も、潜在的ライバルが新型兵器と音響探知機技術を急速に開発し、900マイル以上の射程を持つ精密誘導艦対艦ミサイルを実戦配置する状況の下で潜水艦「イリノイ」号のような水中打撃「戦力拡大」はさらに切実だと言いふらした。

世界の軍事専門家は、中国など諸大国にとって米国の「戦力拡大」が大きな負担に作用すると評している。

このように、同地域情勢を戦争の瀬戸際へと追い込む主犯も、世界の平和と安全を脅かす元凶も他ならぬ米国である。

にもかかわらず、米国が自分らの武力増強と戦争演習騒動を「平和守護」のためのものだと言い張ることこそ、国際社会に対する欺まんであり、愚弄である。

今、地域諸国の人民は日増しに拡大している米国の軍事的動きを警戒心を持って注視しており、それに断固と対抗している。

時代錯誤の世界制覇野望に染まった米国の武力増強策動は、地域諸国のさらなる軍事的対応だけを招くことになるであろう。

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