人権問題がじゃまして乗るに乗れなかったのだ。米国にはブッシュ政権時代に出来た、北朝鮮人権法という法律がある。日本人拉致問題も含め、北朝鮮の人権状況が改善されない限り、米国から北朝鮮への人道支援以外の援助を禁止すると定めたものだ。恐怖政治で国民を支配する北朝鮮の体制にとって、人権問題は体制の根幹に触れるものであり、交渉のテーブルに乗せることなどできるはずがない。
(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導)金正恩体制は、米国に追い詰められて「暴走」しているのではない。祖父の代から自国民を虐待し、公開処刑などで殺し過ぎて闇の世界から出てこられなくなり、絶望の末に暴走しているのだ。