韓国のCBSノーカットニュースは14日、現地の消息筋の話として、「平壌はむしろ制裁以前より物価と経済事情が改善した」と報じた。
この消息筋によれば、平壌地域の米の価格は1キロ当たり5千ウォン台を維持しており、為替レートも1ドル= 7900ウォンから8000ウォン台で安定。ガソリンは制裁前より値が下がる珍現象も見られ、車を購入する人も増加。納車まで1~2カ月待たされる状況だ。北朝鮮国内の情報はソースによりバラつきもあるが、こうした数字はデイリーNKが集めているデータとも一致する。
制裁の影響がまったく出ていないというわけではない。韓国のKBSは8日、中国との国境に近い地域に住む人の証言として、「生活必需品の値段が大幅に上がった」と伝えている。北朝鮮レストラン従業員や外交官など、外貨稼ぎ要員の相次ぐ脱北は制裁による揺さぶりの結果と言える。
しかしこれではまだ、一部の庶民と、外貨稼ぎの現場要員に負担が転嫁されているだけとも言える。