人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

それもまた、あり得ない話だ。現に、米国は人権問題で金正恩氏を制裁指定するなど、攻めの姿勢を強めている。

そうである以上、北朝鮮の暴走もまた止まらない。

(参考記事:北朝鮮「核の暴走」の裏に拷問・強姦・公開処刑

金正恩氏が目指しているのは恐らく、どの国も北朝鮮の人権問題などまったく顧みられなくなるほどに、自国を取り巻く政治環境を変えることだ。そのための手段が「核の恐怖」なのである。日米韓がどのような迎撃システムを築こうとも、「北朝鮮からの核攻撃を100パーセント防ぐのはムリだ」と世の中が認めるほど、質量ともに十分な核戦力を持とうとしているのだろう。

まだ32歳の彼が、一部にある体調不安説を克服し、今後も健康を維持して生き続けるとしたら、50歳になるまでにどれほどの核兵器を手にすることになるのだろうか。考えるだけで恐ろしいではないか。

(参考記事:【写真で振り返る】金正恩氏、年々高まる肥満度…髪型にも変化が

いま、正恩氏の暴走を止めるための決定的な手段は、ほとんど議論されていないに等しい。