パキスタン政府は、北朝鮮国営の高麗航空が自国の空港を使用することを禁じる措置を取った。今年3月に国連安保理で採択された対北朝鮮制裁決議2270を履行するためと思われる。

米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、平壌とクウェートを結ぶ高麗航空161便は、給油のためパキスタンのイスラマバード国際空港に立ち寄るスケジュールになっているが、先月30日には着陸しなかった。

同便が着陸したのはイスラマバードではなく、1700キロ離れた中国のウルムチ空港だった。復路の162便も、同様のルートを利用した。

この件についてパキスタンの民間航空局の関係者は、VOAの取材に次のように答えた。

「国連安保理の対北朝鮮制裁2270に従い、着陸許可を出さなかった」

さらに、このような措置は、2270が維持される限り続ける方針と付け加えた。

別の匿名の情報筋によると、パキスタン当局は高麗航空機に対して着陸許可を最後に出したのは6月28日で、それ以降3回にわたって拒否している。

決議2270は、北朝鮮に対して航空燃料の販売と供給を禁じているが、民間機に関しては例外としているため、着陸と給油を認めたも制裁違反にはならない。ただ、2270に伴い、搭載された貨物の検査を行う義務が生じる。パキスタン当局は、それを嫌ったものと思われる。

高麗航空は、制裁採択後の2月23日を最後にクウェート線を運航を取りやめていたが、5月17日から運航を再開していた。

なお、平壌クウェート線の時刻や便名などは、高麗航空の公式ホームページの時刻表から既に削除されている。

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