北朝鮮の拘禁施設は、強制労働、拷問、劣悪な環境で、国際社会の激しい批判を浴びている。とりわけ、女性虐待が日常化している実態は、元収容者や関係者の告発により明らかになっている。
(参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も)スカラチュー氏によると、全巨里教化所は1980年から1983年の間に開設された。女性収容施設を拡張したのは2009年2月と8月。収容者数は1990年代末には約1300人だったのが、今では5000人まで増加し、うち1000人が女性だという。
「水責め」の拷問も
収容者が急増した背景には2008年の北京オリンピックが関係している。