金英哲氏は、過去には諜報、テロ、要人暗殺などの工作を行う対外工作機関「偵察総局」のトップを勤め、現在は対南工作を行う朝鮮労働党統一戦線部部長で、北朝鮮きっての対南強硬派と言われている人物だ。また、崔輝氏は、労働党の宣伝扇動部第1部長を勤め、昨年、モランボン楽団の北京公演の際には引率役を務めた。
2人が受けた「革命化処分」とは、一時的に地方の農場や工場へ送られ思想面での再教育を強いられる、ある種の島流しのような処分で、場合によっては復帰もあり得る。
金英哲氏は、統一戦線部の権限拡大を推し進める過程で権力を乱用した容疑で、7月中旬から8月中旬まで1ヶ月間、地方の農場に送られる革命化処分を受けたが、すでに平壌に復帰している。一方の崔輝氏は、宣伝事業に関連して金正恩氏から何らかの指摘を受け、5月末に地方に送られたと伝えられている。