統一省によると、処刑されたのはイ・ヨンジン(北朝鮮読みではリ・ヨンジン)氏ではなく、キム・ヨンジン(金勇進)副総理。彼は、今年6月末に開かれた最高人民会議に参加し、ひな壇の下部に座っていたが「座る姿勢が悪い」との理由で保衛部(秘密警察)の取り調べを受けた。
その結果、反党、反革命分子、現代版宗派であることが判明したという理由で、7月初めに銃殺されたという。
中央日報が報じたように「公開処刑」による銃殺だとするなら、政治的な理由よりも「見せしめ」の意味合いが強いようだ。正恩氏は昨年5月にも、スッポン工場(平壌スッポン工場に改称)の視察で激怒し、支配人を銃殺させた。その直前の映像は、テレビでも放映されているが、まさに「見せしめ」そのものであり、いかにも正恩氏らしい「恐怖政治」だ。
(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導)「この世の地獄」政治犯収容所
韓国統一省は、こうした情報と同時に、2人の大物幹部が一時的な思想教育である「革命化処分」を受けたと明らかにした。その人物とは金英哲(キム・ヨンチョル)氏と崔輝(チェ・フィ)氏だ。