北朝鮮の携帯電話システムでは、SMSを送る際に、送り主の電話番号を自由に変更できるため、理論的にはスパムメールを簡単に送ることができる(なお、韓国も2000年代は同様のシステムであった)。
北朝鮮当局は、外部からの情報流入をことのほか嫌ってきた。一部の例外を除き、外国の現代エンタテイメントを楽しむことさえも処罰の対象になる。最近にも、外国のドラマや映画を見ただけの女子高生や女子大生が、当局により信じられないようなひどい目に遭わされている。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)(参考記事:北朝鮮が女子高生を「見せしめ」公開裁判にかけた理由 )
そんな状況を考えると、体制批判のスパムメールが北朝鮮当局にとってどれほどの重大事か容易に想像できる。
300万の「時限爆弾」
気になる発信者の正体は、30日までの時点では明らかになっていない。