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深刻な外貨不足に苦しめられている北朝鮮は、労働者の海外派遣を拡大しており、その数は現在5万人から6万人に達すると言われている。さらに最近では、今年2月に閉鎖された開城(ケソン)工業地区の韓国企業で働いていた労働者の海外派遣も進めている。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると現在、海外に派遣する労働者の選抜作業が全国規模で行われている。

中でも注目すべきは、開城工業団地で働いていた労働者たちを巡る動きだ。すでに、5万人のうち4万人が海外に派遣されている。裁断、裁縫などを担当していた女性熟練工のほとんどが、中国やロシアの衣料品工場で働いているという。また、機械加工や組み立てを行っていた男性労働者は、東南アジアや中東に派遣されている。

北朝鮮の開城工団開発総局は、工団閉鎖後の労働者の処遇に頭を痛めていた。