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1997年の黄長ヨプ朝鮮労働党書記の韓国亡命に匹敵するとも言われる今回の事件は、金正恩体制の暗鬱な未来を見通したエリート層が、絶望の果てに選択した最善策とも言える。

そして、韓国の朴槿恵大統領は8月15日の光復節(解放記念日)の演説で次のように語った。

「北朝鮮当局の幹部とすべての北朝鮮住民の皆さん!

統一はあなた方すべてが、いかなる差別や不利益もなく同等に扱われ、それぞれの能力を存分に生かし、幸福を追求することのできる新たな機会を提供します」

北朝鮮の外交官が置かれた状況を思えば、この言葉が彼らにきわめて強い印象を与えたであろうことは想像に難くない。

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第2、第3の太公使が現れるのも、時間の問題と言えるだろう。