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北朝鮮の外交官は、ただでさえ薄給だ。駐在国によって差はあるだろうが、大使でも日本円で9万円程度だというから驚く。それでも本国から送金されていれば良い方で、少なくない外交官が「自給自足」を強いられている。

さらには、密輸やマネー・ロンダリングなどの犯罪にまで手を染めながら、儲けを本国に送金したら生活費すらろくに残らず、爪に火を点す耐乏生活を強いられる虚しさを、筆者はある脱北外交官から直接聞いたことがある。

しかし彼らの名誉のために言っておくならば、北朝鮮の外交官の中にも、国を思う気概を持って働く人はいる。そうでなければ、非合理かつ融通の利かないお国柄の下で、国際社会から継続的に食糧支援を獲得することなどできない。

北朝鮮はまた、日米韓と鋭く対立しながらも、欧州各国からは「是々非々」で付き合う姿勢を引き出し、中東・アフリカ・東南アジアなどの友邦とは、独自の友好関係を維持してきた。その裏にもまた、個々の外交官の意地や機転があったのである。

上納金のノルマ

ところが、金正恩氏は父親や祖父にも増して、外交官たちの心の機微に鈍感であるようだ。

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