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2010年11月18日の「揚子晩報」は、中国江蘇省鎮江市に住む当時61歳のキム・ジョンジャさんが中国国籍を取得したと報じた。

1950年にハルビンで生まれたキムさんは、1958年に家族と共に北朝鮮に戻って朝鮮籍を取得したが、1965年に再度中国に戻って漢族の男性と結婚。それ以来、鎮江で暮らしてきた。

しかし、国籍の問題で医療保険が適用されないなど、様々な不利益を被ってきた。かつては、中国各地に存在した北朝鮮領事館やその関連団体が、地域在住の朝僑に様々な便宜を図り、その穴を埋めていた。

ところが、領事館は、共産圏が崩壊し、経済が苦しくなった90年代から次々に閉鎖され、事実上の「棄民」となっていたのだ。

キムさんのニュースがネットを通じて中国全土に広がり、各地の北朝鮮大使館、領事館前には、中国国籍の取得に必要な「国籍放棄確認書」を取ろうとする朝僑たちが列をなした。また、地元の公安局にコネがある人は「確認書」なしで中国国籍を取得する「裏ワザ」も紹介されるなど、朝僑コミュニティは大きく揺らいだ。

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何の得にもならない北朝鮮国籍を放棄しようとする人は、潜在的にはかなりの数にのぼると見られる。