2010年の統計では北京市には3万7000人、上海市には2万2000人の朝鮮族が暮らしている。韓国には、帰化した人を含めると75万人から80万人の朝鮮族が暮らしていると言われており、重要な労働力となっている。
一方、延吉市の平均年収は4万6178元で、同自治州内にある琿春市は46025元。吉林省の省都・長春市の6万1039元には遥かに及ばないものの、北朝鮮との国境に面した図們市の3万8271元、龍井市の3万6722元などに比べると大幅に高い。延吉市から、大都市や韓国に去った朝鮮族の穴埋めを、周囲の貧しい農村出身の漢族がしているという図式となっているのだ。
また、朝鮮族の晩婚化と少子化が、人口減少に拍車をかけている。
結婚できない
延辺州発展計画委員会の報告書によると、2000年には出生3651人、死亡5018人で、出生数より死亡数がはるかに多い状況となっており、現在でもその傾向が続いている。農村部の18歳から39歳までの多くの女性が出稼ぎに行っているからだ。
また、外国人との結婚も多い。
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