さらに、一般的な脱北者が韓国に入国するまでには数ヶ月かかるが、13人は脱出からわずか2日しかかからなかった。そのため、国家情報院が企画した脱北ではないかとの疑惑が取沙汰された。
北朝鮮にいる13人の家族は、「娘たちは国家情報院に拉致された」などと主張し、送還を要求。家族らの依頼を受けて、韓国の「民主社会のための弁護士会」は本人たちとの接見を求めた。
これを韓国当局が拒んだため、同会は行政訴訟を提起。すると同会に対し、保守系メディアや脱北者団体から「北朝鮮の味方か」「誰の人権を優先しているのか」などと激しい批判が巻き起こった。
「国民的歌手」の娘
国情院介入説、北朝鮮当局から要求されている上納金が支払えず、処罰を恐れて脱北したという動機に加え、別の見方も存在する。