レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」をはじめとした有名絵画、中でも十字架にかけられる前夜のイエス・キリストを描いた「最後の晩餐」など、キリスト教関連の作品をモデルにした刺繍の作品を多く制作している。なぜなら「高く売れる」からだ。
「最後の晩餐」の販売価格は1000ドル(約10万円)だ。一方で、「白頭山密営故郷の家」は100ドル(約1万円)。価格差の理由は単純だ。金氏一家のエピソードをテーマにした作品に、外国人は関心を示さない。
当局は、販売と制作の担当者を切り離し、制作に当たる女性たちには販売価格が知られないようにしていた。ところが、彼女たちが直接販売も行うようになってから、「将軍様激安販売」の事実を知ってしまったのだ。
「偉大さは口だけ」
最初は「なぜ売れないのだろう」と不思議がっていた女性たち。