北朝鮮当局は、自国で制作した美術品を海外に輸出して、外貨を稼ぎ出している。中でも有名なのは「万寿台(マンスデ)創作社」だ。

同社は、世界的に有名な中国・北京郊外の「798芸術区」に大規模なギャラリーを開設し、作品の展示販売を行っている。同所を訪れた中国・新華社通信の記者によると、3階建ての建物には数百もの作品が展示されており、訪れた人々は美女案内員の説明を聞きながら作品を鑑賞する。

案内員は記者にカタログを見せつつ、絵画、版画、手芸、陶器などを熱心に売り込んだ。798芸術区には、それ以外にも平壌民芸聯合会社、白虎会社、朝鮮美術館などがギャラリーを開設して、自国の芸術作品を売り込んでいる。同様の展示スペースは中国の各地に存在し、それ以外でも不定期の展示販売イベントを行っている。

刺繍が儲かる

北朝鮮当局が美術品の売り込みに熱心なのは、それだけの利益が上がっているからだろう。ところが、これが思わぬ「副作用」を生み出してしまった。