韓国領空から北朝鮮全域を攻撃できる空対地ミサイル「タウルス」が、年内にも韓国空軍に実戦配備される見通しとなった。聯合ニュースが9日、韓国軍関係者らの話として報じた。
ドイツのMBDAとスウェーデンのサーブが共同生産するタウルスは、射程距離が500キロ以上ある長距離巡行ミサイル。韓国空軍はF-15K戦闘機に搭載する予定で、韓国中部の大田(テジョン)上空から発射しても、平壌の重要施設を精密攻撃できる。
韓国軍は、有事に際し北朝鮮の核・ミサイル施設を早期に探知・破壊する「キル・チェーン」の構築を進めており、タウルスはその中心戦力になると見られる。
また、米韓は昨年8月の朝鮮半島での軍事危機以来、金正恩党委員長らに対する「斬首作戦」の導入を進めていると見られ、タウルスが北朝鮮指導部の除去に用いられる可能性もある。