信念を捨てた人間は、かつての社会的地位があったとしても、歴史のゴミとして捨てられるのが革命闘争の教訓」という社説を掲載。「パルチザン2世」に対して暗にけん制していると見られる。
金正恩体制が抱えるジレンマ
冒頭の問いに対して筆者なりの見立てを述べると、金正恩氏は「ある程度」の権力固めはできていると思われる。
そもそも、北朝鮮体制は全体主義と独裁主義、そして世襲体制の三つを併せ持った現代史上、類を見ない「首領独裁制」という国家体制を前提にしている。指導層で多少の権力闘争はあれど、首領独裁制を脅かすほどのものではない。ましてや「軍のクーデター」などありえない。
しかし、ここに金正恩体制が抱えるジレンマが生じる。