脱北者のイ・ジョンミ(仮名)さんは「90年代から眉毛、唇などに色を入れる形の刺青が流行するようになった。食糧を求めて中国に行った人々を通じて、北朝鮮に流入した」と語った。
特別な許可も要らないため、自宅で営業し、口コミで聞きつけてやって来る客がほとんどだという。料金は眉毛が2万4000北朝鮮ウォン(約312円)、唇は1万8000北朝鮮ウォン(約234円)と、庶民にもなんとか手が届く値段だ。
一方、対北朝鮮ラジオ局「自由北韓放送」によると、若い男女の間で腕や脚にタトゥーを入れるのが大流行しているという。徴兵業務を担当している人民武力部の隊列補充局の調べでは、2015年度の新兵の約6割がタトゥーを入れていることがわかったと伝えた。