最近、北朝鮮の商人を通じて、50米ドル(約5000円)の偽札が多く出回り、中国の貿易業者たちは警戒を強めている。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

中国の貿易業者によると、北朝鮮との貿易の決済の多くは米ドルの現金で行われる。銀行送金は制裁で使えず、最高額紙幣が100元(約1540円)の人民元を使うと、枚数が多くなるためだ。

北朝鮮の業者から米ドルの束を受け取ると、偽札が混じっていないか綿密にチェックを行う。偽札が混じっているのは100ドル紙幣より50ドル紙幣の方が多いという。

それは、「偽札の多いのは100ドルだろう」という人々の思い込みを利用したものだという。つまり、100ドル紙幣は厳しくチェックするが、50ドル紙幣はさほどチェックしないということだ。90年代の中国でも、20元、10元紙幣の偽札が大量に出回ったことがあるが、同じ理由からだ。

羅先を頻繁に訪れる別の中国業者によると、北朝鮮国内でも50ドルの偽札が大量に出回っている。北朝鮮商人たちは、肉眼で偽札を見つけ出すほどの識別能力を身に着けているほどだという。

また、古い紙幣は偽札の可能性が高いので、お釣りにするなどして、さっさと使い、タンス預金にするのは新しい紙幣にして、資産の保全を図っているという。

ちなみに今回の偽札だが、流出元など詳しいことは明らかになっていない。

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