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それは、「偽札の多いのは100ドルだろう」という人々の思い込みを利用したものだという。つまり、100ドル紙幣は厳しくチェックするが、50ドル紙幣はさほどチェックしないということだ。90年代の中国でも、20元、10元紙幣の偽札が大量に出回ったことがあるが、同じ理由からだ。

羅先を頻繁に訪れる別の中国業者によると、北朝鮮国内でも50ドルの偽札が大量に出回っている。北朝鮮商人たちは、肉眼で偽札を見つけ出すほどの識別能力を身に着けているほどだという。

また、古い紙幣は偽札の可能性が高いので、お釣りにするなどして、さっさと使い、タンス預金にするのは新しい紙幣にして、資産の保全を図っているという。

ちなみに今回の偽札だが、流出元など詳しいことは明らかになっていない。