朝鮮人民軍(北朝鮮軍)板門店代表部のスポークスマンは20日、1950年7月に締結された大田(テジョン)協定を取り上げながら、「米国は凶悪な南朝鮮永久占領企図を捨てて自分の巣窟に直ちに帰るべきだ」と主張する談話を発表。同日、朝鮮中央通信が配信した。
談話は「『国連軍』の仮面をかぶった南朝鮮占領米帝侵略軍の承認や許可なしには、たった一瞬も意のままに動けない雇用軍がほかならぬ南朝鮮かいらい軍であり、白昼強盗の軍靴に踏みにじられ、キャタピラーに無残に踏みつぶされても抗弁一言も言えない暗黒の地がまさに、南朝鮮である」と指摘した。
さらに「わが軍隊はすでに、南朝鮮占領米帝侵略軍が第1次的打撃対象」としながら、「米国は凶悪な南朝鮮永久占領企図を捨てて自分の巣窟に直ちに帰るべきだとし、それだけが迫る最終的破滅を一時でも免れられる賢明な選択になる」と威嚇した。
大田協定(正式名称:駐韓米国軍隊の刑事裁判権に関する大韓民国と米合衆国間の協定)とは、朝鮮戦争初期の1950年7月に米韓の間で締結された。この協定により、韓国政府は米軍に対する刑事裁判権を放棄し、米国当局に付与した。
朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。